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プロとアマチュアの違いは何か…。 自分の仕事に誇りを持ち、より充実した生活を送るためのヒントが満載。きっと誰もが今からでも変われます!本当の「自分」を発見し、マンネリズムから脱出しよう。 1982年(昭和57年)から1984年(昭和59年)までに連載された、芸術生活社発行『自己表現』の「プロフェッショナル研究」を原文のままお届けします。

「たとえ調子がわるくてもベストをつくそうⅠ」プロフェッショナル研究 Chapter2-1

ビジネス

プロは強い。強いからプロなのか、プロだから強いのか、
ビジネスマンでも野球選手でも、とにかくプロは強い。

もう十年も前のことであるが、自衛隊の実力はどの程度のものか、ということが話題になった。
日本の自衛隊が外国の軍隊と軍事的な衝突を起こすようなことはあるはずもないし、あってはならないことではあるが、それでももしということがある。侵略国の軍隊が日本を攻撃して来たら自衛隊はどの程度まで抵抗できるか、国土の防衛や国民の生命財産の保護にどのくらい役立てるかという予想である。
この問題は常に新しい問題であるらしく、先日も国会で防衛庁が国会に無断でジェット機の性能を向上させたというので野党各派の非難を浴びていたが、軍事力を管理する者はどうにかしてそれを強大にしたいと絶えず努力するものだから、うっかりすると国民の知らぬうちに日本の自衛隊の装備は世界一流なんてことになっているおそれがある。
アジアのどこかの国、韓国でも北朝鮮でもフィリピンでもが、短時日の間に急激に軍事力を増強し、世界一流の軍事大国になったなら、世界の平和にどんな影響を及ぼすかを考えてみれば、日本の自衛隊の増強もほどほどにしておくのが良いことは自ずから了解されるはずで、強くなりたい一心の制服組の言うことや、利権がらみでその尻馬にのってる連中の意見にふりまわされてはなるまい。
とは言うものの、いざというとき自衛隊がどの程度役に立つかという問題にも無関心ではいられない。最近の軍事強国の他国に対する軍事干渉には当時国の国内の一勢力の要請にこたえるという形式のものが多い。
ベトナムへ行った米軍は当時の南ベトナム政府の要請によって派遣されたものだし、相手となった北ベトナム軍は民族解放戦線という勢力の要請に従って戦った(ということになっている)。ポーランドへ入ったソ連の戦車部隊も呼ばれて行ったと言うし、アフガンのソ連軍も自分たちを侵略軍だなどと思ったことはないだろう。頼まれたから行ってやっただけなのである。
昔々、日本でも江戸幕府と勤皇党が対立したとき、フランスとイギリスはそれぞれに軍事援助を申し出たと聞く。もし、当時の日本に、そうやって外国の軍隊を介入させた結果それらの国の植民地にされ、搾取(さくしゅ)されているアジアの国々のことを知っている人物がいなかったなら、日本全土が英仏の代理戦争の場となり、日本は長くどちらかの植民地になっていたはずである。そうなったとしても当のイギリス軍兵士あるいはフランス軍兵士は、自分たちを植民地獲得のための侵略軍とは思ってもみず、日本人に頼まれて代わって戦争してやったと信じていたことだろう。
もし、そのころの時代に、先年のイランのアメリカ大使館襲撃事件や、フォークランド島紛争のような事件が起こったなら、アメリカもイギリスも良い機会だとばかり圧倒的な軍隊を派遣し、首都その他要地を占領した上で、一方的に有利な講和条約を結んで、相手国を自国の植民地にするだろう。だが今はそんなことは国際世論が許さないし、少なくとも自由主義諸国では、そんなことをする政治家は次の選挙で落選しよう。それは明らかに侵略行為だとうつるからである。

つづく

月刊『自己表現』(芸術生活社刊)1982年7月号原文のまま

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