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プロとアマチュアの違いは何か…。 自分の仕事に誇りを持ち、より充実した生活を送るためのヒントが満載。きっと誰もが今からでも変われます!本当の「自分」を発見し、マンネリズムから脱出しよう。 1982年(昭和57年)から1984年(昭和59年)までに連載された、芸術生活社発行『自己表現』の「プロフェッショナル研究」を原文のままお届けします。

「たとえ調子がわるくてもベストをつくそうⅡ」プロフェッショナル研究 Chapter2-2

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中原名人は角を引いてもアマチュア名人に勝つ。北の湖は片手でだって学生横綱に勝つ。ハンデがあってもプロは勝たねばならない。

今、仮に日本を侵略しようとする国があったとしても、直接的な侵略はしない。日本国民の中に現在の政府や体制に対し不満を抱く勢力をつくり、その勢力が国土の何分の一かを支配できるようになった時点で武力闘争を始めさせ、その勢力の要請に答えて軍隊を派遣するという段取りをとろう。
だから防衛と言っても日本の場合は対外的なものでなく、対内的、海外派兵の心配より国内紛争の対策のほうが重要である。
この核ミサイルの飛ぶ時代に通常兵器の防衛などナンセンスという人は、現代の国際社会における侵略のメカニズムを知らぬ人である。
突然日本国内に武装集団が出現する。思想的な動機で集まった集団だから、利害得失より行動の方を重視する。その上、ある程度頑張れば強力な支援を受けられると知っていれば士気も高い。そうなったとき自衛隊は果たしてこれを鎮圧できるか、という疑問が提出され、各方面の人が意見を述べていた。
その中に、自衛隊の若手幹部の意見があった。彼は「我々はプロです。プロはまず強くなくちゃ」と答え、そんな質問はナンセンスだと言わんばかりだった。
やたら長い前置きになったが、プロフェッショナル研究、今日はこの「プロはまず強くなくちゃ」という言葉から考えてみたい。
今、わが国でプロとアマの実力差がはっきりしているのは角力と将棋だと言われる。アマチュア日本一の力士もプロ入りすれば幕下になるのがやっとだし、アマチュア名人もプロと指すときは角か飛車を落としてもらわらないと勝負にならないと言う。
このほかプロの方が格段に強いのは自転車やボートの選手、ボクシング、囲碁、続いて野球、ゴルフ、ボウリングなどであろうか。
こういうプロの強さ、簡単に言えば力があるということであるが、を分析してみよう。
強さの第一の要素はスピードではないかと思う。それも単なるスイングの早さ、身のこなしの早さというだけでなく、適応の早さというか、起こった事態に対する対応が早いということである。
あるとき消防署員の出動を見学する機会があったが、ベルが鳴ってから身なりを整え、消防車にのりこんで出動するまで、わずか一分とか二分という早さ。火災現場へ行って放水場所を確保し、消火栓からホースをつないで放水を始めるまででも三分ぐらい。出動のほうは決まったことだからというものの、あれでよくボタンをかけ忘れたり、持って行くものを忘れたりしないものだと感服した。放水に至っては、行く先々で条件は千差万別でどこに何があるかさえ分からぬはずなのに、何年も前から知りつくしているような確信に満ちた仕事ぶりで驚いたものだ。
これには日頃のよほどの訓練と準備がある。そして、やる気充分の精神があるのだろう。
我々の仕事でも、できる人はとりかかりが早い、仕上がりも早い、そして手ぎわよくできている。書類づくりでも電話連絡でも、面会の約束をとりつけることでも、プロと言ってさしつかえない仕事ぶりである。
これに比べ下手な人はまず取りかかりが遅い、やらねばならぬと分かっていても、何とかかんとか言ってぐずぐずしている。やり始めても中休みが多く、仕上がりの手ぎわも悪い。こういう人の仕事ぶりは、プロとはとても言えない。

つづく

月刊『自己表現』(芸術生活社刊)1982年7月号原文のまま

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