コラム

防災グッズをコンパクトに

生活

非常時のために備えるポイントは

前回は「玄関回り」についてお話ししました。実践していただけたでしょうか。
家族が社会とつながる出入り口である玄関が、すっきりしたことと思います。出発の朝も、帰宅の夜も、家族全員きっと気分が良くなるでしょう。
さて、片付けたことで下駄箱やウオークインクローゼットに空いたスペースも生まれたのではないでしょうか。そこにぜひ収納していただきたいのが、食料品以外の「防災グッズ」です。
〝食料品以外〟に限定してオススメするのは、食料品だと賞味期限切れで、結局無駄にしてしまうことがあるためです。
ここで一番大切なポイントは、幼児からシニアまで家族全員が「玄関には防災グッズが備えてある」と認識しておくことです。
防災グッズは「いつ、どんな時に必要になっても家族の誰かが持ち出せる状態」であってこそ活用できます。
そのためには、高い戸棚や納戸の一番奥という置き場所は避けたいですね。

あれもこれも詰め込まない

防災グッズの中身は「あれも、これも」と増やしてしまうと、収納スペースにも運び出しにも支障が生じます。救急用品や衛生品、現金・貴重品、生活用品、衣類など、必要なものをコンパクトにまとめましょう。
ポリ袋やラップ、マスク、新聞紙、タオル、風呂敷、軍手、ロープなどは、応用すればいろいろな使い道があります。軽くてかさばらず、子供でも運び出せます。防災袋には、背負って両手が自由になるリュックサックタイプが向いています。
また、携帯電話やスマホの充電器も、予備として一つは防災袋に保管しておきたいですね。
防災グッズをまとめた後は、袋に布ガムテープを貼り付け、油性ペンで日付を明記しておくと備忘録になります。
きちんと物に〝定位置〟があるご家庭は、家族全員がどこに何があるのかを〝しっかり〟と把握している場合が多いようです。
残念ながら、家の中が物であふれている場合はその逆で、主婦だけが〝何となく〟物のありかを把握していますが、数については把握できていないケースがほとんどです。
次回はこの「定位置」についてお話しします。

『芸生新聞』2015年3月9日付号掲載

捨てるから始めない もっと心地良い暮らし

ライフオーガナイザー・中川珠枝(PL富田林教会所属)が、生活空間をより心地良くするため、すっきりと快適に暮らすためのちょっとしたヒントを具体的に提案します。

【筆者プロフィル】大阪府出身。PL学園高等学校(全日制27期)卒業。PL学園女子短期大学進学後、ANA客室乗務員として勤務。現在は、富田林市で夫が起業した地域密着の不動産仲介会社「エイム不動産販売株式会社」のリフォーム担当として、モノに埋もれない収納・暮らし・空間を提案している。

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喜びは伝えることが大切です。笑顔いっぱいの一日にしましょう。