コラム

物の定位置を決めよう

生活

家族誰でも使いやすい場所に

一人暮らしでも大家族でも、「物の定位置」を決めるのは、とても大切な収納の基本です。室内がすっきりと片付いているお宅には、全ての物に決まった住所があります。
また、前回、防災グッズの保管場所を家族全員が把握していることが重要だと、お話ししました。定位置管理が仕組みになると、自然と家族の誰もが物の定位置を把握できるようになります。
部屋の中の物に定位置があると、「爪切りどこだっけ?」「お母さん、ハンコ!」とはなりません。①自分で出して→②使い→③片付けるが、一つの流れになり、整理された状態がキープしやすくなります。
実践するコツは、使った人が使い終わったその手で片付ける、元に戻す、です。この「すぐに定位置に戻す」を習慣にするために、場所も保管方法もスムーズになるような定位置の仕組み作りをしたいものです。
「どこを定位置にするか?」は、家族構成や年齢、自宅の間取り、生活習慣などで異なります。
収納場所に決まりはありません。その物を部屋の中のどこで、誰がよく使っているかを考えて、戻しやすい場所、方法で位置決めをしましょう。

部屋が散らかる無意識な置き方は

家族の中で片付けが苦手な人に、「どこになら戻しやすい?」と尋ねて決めてもらうのも一つの方法ですね。一番散らかりやすい物をいつも使う人が定位置を決めると、必然的に放置される物が減ります。
リビングのソファやテーブルの上、キッチンカウンターの上など、物がたまりやすくなっていませんか?
出しっ放しの物には、その家の傾向(パターン)があると感じています。郵便物やプリントなどの紙類、本や雑誌、リモコン、衣服やバッグ……無意識にちょい置き(取りあえずその辺に物を置くこと。部屋が散らかる大きな要因)しがちな場所に花や観葉植物を飾ると、ちょい置きが減るとのデータもあります。
定位置管理は、ストックの把握にもつながります。台所、浴室、洗濯、トイレなどの洗剤もストックする定位置を決めておくことで、〈もしかしてコレもう無かったかも?〉な無駄買いも減らせるのです。

『芸生新聞』2015年4月13日付号掲載

捨てるから始めない もっと心地良い暮らし

ライフオーガナイザー・中川珠枝(PL富田林教会所属)が、生活空間をより心地良くするため、すっきりと快適に暮らすためのちょっとしたヒントを具体的に提案します。

【筆者プロフィル】大阪府出身。PL学園高等学校(全日制27期)卒業。PL学園女子短期大学進学後、ANA客室乗務員として勤務。現在は、富田林市で夫が起業した地域密着の不動産仲介会社「エイム不動産販売株式会社」のリフォーム担当として、モノに埋もれない収納・暮らし・空間を提案している。

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物心両面(ぶっしんりょうめん)

豊かな自己表現を目指し、物は生かして役立てましょう。