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子育ての中にはいろいろな発見があります。親として、何かを感じ、経験し、学んだこと…。それは自分にとっても周囲の人にとっても大切な宝。その発見の感激を毎回手記でお届けします。

「ゆっくりだって大丈夫! 個性を受け止める」Episode8

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ペンネーム
あじさい
年齢
30代
家族構成
夫、長男(6歳)、次男(5歳)

この春、小学校に入学した長男のことです。
長男は妊娠9カ月後期に切迫早産となって入院し、医師からの退院の許可が出て帰宅したものの、その日に産気づいて病院へとんぼ返り、出産となりました。予定日のちょうど1カ月前に生まれてきたため、体重は2000グラム台前半で、小さな小さな赤ちゃんでした。
初めての育児の上、体も小さかったので、ほんとうに神経を使い、きちんと育ってくれるかどうか心配と不安の毎日でした。その後、長男はすくすくと育ちましたが、1歳6カ月健診を受診した際に、言葉の発達の遅れを指摘されました。しかし、私はあまり気にしていませんでした。保健師さんは「1カ月早い早産だったために、正期産で生まれた子どもよりは多少の遅れは見られるかもしれません」と言われたので、しばらく様子を見ることにしました。
この間、同年代のお子さんと会う機会がありましたが、やはり長男は言葉数が少なく、行動がワンテンポ遅れたり、理解に時間がかかったりと、気になることがだんだん増えていきました。〈いつかきっとだいじょうぶになる〉と信じつつも、不安は募るばかりでした。
そして、3歳の誕生日を迎え、いよいよ幼稚園入園に向けて準備に入る時期となりました。長男は、話せる言葉の種類は多少増えたものの、相手との会話のキャッチボールができず、一方的に話す始末。相手からの情報を理解して行動に移すことが難しく、入園の面接の時には「集団生活が負担になり、楽しいはずの幼稚園が苦痛になってはかわいそう」という理由で、半年遅らせて、秋の入園を目指すことになったのです。〈どうして皆と同じことができないの?〉〈ちゃんと育ててきたはずなのにどうして?〉〈早産してしまったことが原因?〉などと自分を責め、長男を否定しました。
落ち込んでいる私に、ある先輩のご夫人は「これも○○君が持っている個性。成長がゆっくりなら、ゆっくりでいい。それが○○君なのだから。それをお母さんのあなたが否定してしまってはいけないよ。全てをあたたかく受け止めて、一緒に成長させてもらったらいいのよ。そして、いつまでも心配しすぎてはいけないよ。」と言葉をかけてくださいました。
その日以来、長男の現況を受け止め、これからの成長の上にきっといいことにつながっていくと信じて、一緒にできることを積極的にしました。発達教室に通ったり、自宅では絵本をたくさん読んだりもしました。
そんなこんなで春を迎えようとしたある日、主人の転勤が決まり、引っ越すことになりました。その引っ越し先で、長男はすばらしい幼稚園に出合い、半年遅れての入園どころか、すぐに入園することが決まり、すばらしい先生や仲間に恵まれました。言葉も積極的に出るようになり、皆と同じ歩調でいろいろなことができるようにもなりました。
今現在、長男は放っておくと1時間でも2時間でも話しているようなエンドレススピーカーになりました。そして、いろいろなところから得た知識を、たくさんの引き出しにしまっていて、その知識を披露しています。
皆、それぞれ顔が違うように、性格も個性も違います。人と何かが違う、人と同じでないといけない。それは、親である私のエゴで、ゆっくりと成長するのが息子の個性。それを一番近くにいる母親が認めてあげなければなりません。そして、一番の味方であり、良き理解者でいなければ息子も救われないと思いました。今でも長男はもちろん、次男に対してもそういう思いで育てていきたいと、日々祈りながら過ごしています。

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