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出しっ放しを改善するには?

一日しっかり働いて夕方帰宅すると、食卓には朝刊が開いたまま、ダイレクトメールや書類が散乱、椅子の背には上着も放置され ていてやれやれ……こんなことが日常になっていませんか?
これは恐らく〝負の無意識習慣〟です。出したモノを定位置に戻すことは簡単なようですが、出しっ放しにしてしまう家庭が多いのも事実です。
習慣が変われば家が変わり、人生まで変わるのはほんとうだと、つくづく感じています。
でも我が家はできていないからとへこんだり、悲観したりすることはありません。
〈なぜ片付かないのか?〉ではなく、〈どう工夫すれば片付くのか?〉を考える方が楽しくなります。
元に戻す位置を工夫するだけで1歩前進、少しずつ改善されていきます。どこにかばん置きを設けるのか? 変更するのか? 上着のハンガーフック位置を変えてみたらどうだろう?
生活空間の室内ですから、改善効果が目にはっきりと見えるのも、うれしいことです。

他人の考えを取り入れよう

「ただいま」と帰宅して玄関から向かうのはどの部屋ですか? 帰宅後、真っ先にリビングに入る習慣がある人は、私物を保管する位置に改善が必要かもしれません。
家族全員が気持ち良く過ごしたい、くつろぎたいリビングです。習慣になるまでは意識する必要がありますが、帰宅後は外出着もかばんも定位置に置く習慣を身に付けたいですね。
年齢と経験値から成る固定観念は、頑固だったりします。他の人の考え方も柔軟に取り入れられるようにしたいものです。
柔らか頭の若い年代に相談するのも、良い方法です。自分では想像できない解決法を伝授してくれるかもしれません。
〝良の無意識習慣〟もあります。
先日、築22年のマンションの一室におじゃましました。驚いたことに、室内の敷居には全て新築と変わらない「角」がきれいにありました。
茶道の稽古では畳の縁(へり)、敷居を踏まないことは常識ですが、日常生活では忘れ去られていることが多いようです。
このような美しい所作こそ、無意識習慣にしたいですね。

『芸生新聞』2015年11月9日付号掲載

捨てるから始めない もっと心地良い暮らし

ライフオーガナイザー・中川珠枝(PL富田林教会所属)が、生活空間をより心地良くするため、すっきりと快適に暮らすためのちょっとしたヒントを具体的に提案します。

【筆者プロフィル】大阪府出身。PL学園高等学校(全日制27期)卒業。PL学園女子短期大学進学後、ANA客室乗務員として勤務。現在は、富田林市で夫が起業した地域密着の不動産仲介会社「エイム不動産販売株式会社」のリフォーム担当として、モノに埋もれない収納・暮らし・空間を提案している。

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