コラム

残したいモノを吟味しよう

生活


スッキリ気分を味わおう

シンプルライフが流行している昨今、書店に行くと、ありとあらゆる種類の片付け指南本が並んでいます。取り組み方も実にいろいろです。
片付ける行為は暮らしの中で大切なことですが、決してゴールではありません。あくまで自分も家族も心地良く、機嫌良く暮らすための工夫の一つです。
たとえ室内が雑然としていても、家族が健康で幸せであれば「それも良し」かもしれません。 ただそれでも意識していただきたいのは、「モノを大切にしているか?」です。大切なモノであればあるほど、壊れた状態やほこりまみれで放置されていることはないはずです。
もし、〈今よりもすっきり暮らしたい〉と感じて行動を起こそうとしているなら、そのやる気を持続させるための工夫は大切です。先延ばしにしない、成果が見える工夫です。
例えば、新生活が始まる春。3月に卒園・卒業を迎えて、4月から新ステージで活躍するというお子さんもたくさんおられるでしょう。大切に残したいモノを吟味するチャンスの到来です。
教科書やノート類から見えてくる、子供の成長や個々のクセもありますね。親子で語り合いながら仕分けをすると、「やる気スイッチ」が入ります。今までは手付かずだったクローゼットや本棚、靴箱なども仕分けをしたくなるはずです。
片付けてすっきり気分を味わえば、その成功体験が自分の行動スタイルを変えてくれます。

創意工夫で掃除も楽しくなる

前回ご紹介した「必要なモノしか家には入れない」が習慣になると、必ずモノの入口よりも出口が大きくなります。
何年も着ていない服でぎっしり状態だったクローゼットに空間が生まれると、今まで気にならなかったホコリも自然にササッと掃除する自分に変身していることでしょう。日々、創意工夫を楽しんでいきましょう。

『芸生新聞』2016年3月14日付号掲載

捨てるから始めない もっと心地良い暮らし

ライフオーガナイザー・中川珠枝(PL富田林教会所属)が、生活空間をより心地良くするため、すっきりと快適に暮らすためのちょっとしたヒントを具体的に提案します。

【筆者プロフィル】大阪府出身。PL学園高等学校(全日制27期)卒業。PL学園女子短期大学進学後、ANA客室乗務員として勤務。現在は、富田林市で夫が起業した地域密着の不動産仲介会社「エイム不動産販売株式会社」のリフォーム担当として、モノに埋もれない収納・暮らし・空間を提案している。

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明鏡止水(めいきょうしすい)

人の表現はありのまま受け止めましょう。