暮らしを彩る出版社
コラム
夫婦がいつまでも明るく楽しく暮らすための秘訣は何でしょう。妻が、夫が相手を思いやり、共感し、認め合い、励まし合う…… 何でも分かっているつもりでいても、新しい発見がきっとそこにあります。日々の暮らしの中で感じたこと、気付いたことなどを手記でお届けします。
「何事も決めてかからない」Episode13
夫婦 web限定
- ペンネーム
- いかみたい
- 年齢
- 30代
- 家族構成
- 夫、長男(11歳)、次男(9歳)
夫は月に数回仕事で遠方に出かけます。
ある日のこと、夜遅く帰宅した夫の自動車の音が聞こえたので、
私は〈すぐに食事の用意をしなきゃ〉と思い、料理を温め始めました。
車を止めて部屋に入って来た夫に「お帰りなさい」と声をかけると、
ひどく疲れているのか、不機嫌そうでした。
しばらくして夫が口を開き
「帰って来たのが分かったら、玄関で出迎えてほしかった……」
と言うのです。
遠方から帰宅した時にはそうしていたのですが、
長距離を運転して帰宅するとそのままトイレに行くことも多いので、
出迎えはあまり必要ないと思っていました。
その日の私は、夫の出迎えよりも、食事を優先したのです。
夫から責められたように感じた私は、
私だって良かれと思って食事を準備したのに……〉
と悲しい気持ちになりました。
そんな時〈出かけて行く夫と、帰宅した夫は違う〉
と知人から教わったことをふと思い出しました。
〈夫はこういう人、好きな物はこれ〉と決めてかからず、
夫の気分を感じ取ることの大切さをあらためて思い出し、
気持ちを切り替えることができました。
〈その日の夫は玄関で出迎えてほしかったんだな〉
と素直に思えた出来事でした。
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