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プロとアマチュアの違いは何か…。 自分の仕事に誇りを持ち、より充実した生活を送るためのヒントが満載。きっと誰もが今からでも変われます!本当の「自分」を発見し、マンネリズムから脱出しよう。 1982年(昭和57年)から1984年(昭和59年)までに連載された、芸術生活社発行『自己表現』の「プロフェッショナル研究」を原文のままお届けします。

「五月病がなんだ。スランプがなんだ。」プロフェッショナル研究 Chapter12-2

ビジネス
12-2

ここで勝たなかったらもうチャンスはないかもしれない、
そう思い一心に気合いを入れて最後のパットを沈め、六十勝を飾ったチャコ。

気合を入れる。
うまく行かない理由を数え立てて不平を言うヒマに努力する。
プロフェッショナルたる者は、スランプになったらこうするんだな。
失敗の原因を分析することは必要だ。
だけどそれは、条件の苦しさを数え立てて不平を言うのとはちがう。
樋口が勝てずにいた間、一回でも
「外国から強い選手が参加するから私は勝てない」と言っただろうか。
「もう年だから私はだめ」などとぐちをこぼしただろうか。
「皆さんがあんまりさわぐから、かえって勝てない」
なんて文句は言わなかったはずだ。
言われている不利な条件は、たとえそれが事実であったとしても、
それを自分の努力目標と受け止め、
それに向かって力を尽くすのがプロフェッショナルなんだ。
樋口が六十勝目をあげたあとのインタービューで
「最後のパット(そいつをはずすとプレーオフになるという
プレッシャーのかかったパットだったが)を入れるとき、
ここで勝たなかったらもう私に勝つチャンスはないかもしれない、
と思って必死でした」と答えていたのが印象的だった。
こういう緊張感、よけいなことは考えず、
一心に気合いを入れる姿こそ、
真のプロフェッショナルと言える。

いくつかの連続した失敗、
あるいは致命的とも思える大失敗などをしたあと、
調子が悪くなり、何をやってもうまく行かないことがあるし、
そういう人が多いもの。
そこから抜け出す鍵の一つは、
この気合いを入れ緊張を欠かさない、ということである。
それができるための要件は一つ、
自分に不利な条件を数え立てて不平をつのらせることだけはやめておく、
ということである。

学生はプロフェッショナルではないから仕方ないと言えば言えるが、
厳しい受験戦争を勝ち抜いて目指す大学に入学できたというのに、
入った大学の実態に失望してすっかりやる気をなくす学生が多いそうな。
これを世に五月病と言う。

これなど不利な条件や気に入らないことを自分で数え立て、
不平をつのらせている典型と言えよう。
言葉のなまりが気になるとか、友達ができないとか、
講義がやさしすぎる、くだらない、あるいはむずかしい、高度すぎる、
教室が大きすぎてその他大勢になったような気がする、
食べ物がまずい、高い、ガールフレンドができないなどなど、
五月病になる連中の言い訳たるや、
これでよく試験に合格できたなあと思えるほど幼稚で、
非論理的で、自己中心的である。
なまりがいやなら直すべし(別に直す必要はないと思うけど、好みだから)。

直すには人と話す以外に方法はないはず。
講義が気に入らないなら、本を読むとか偉い人に質問するとか、やってみる。
その他大勢がいやなら特別の一人になるように何か始めたらよい。
何にもせずにぼんやりしていて、気に入らないことを数え立てていると、
そのうち何もする気が起こらなくなって、精神が正常でなくなる。
こんなのはスランプじゃない。
もともと親の金を使って大学教育を受ける実力がないだけの話。
入学試験のペーパーテストがすべてじゃない。
人間としての実力が問われているのだと知るべきであろう。

つづく

月刊『自己表現』1983年6月号から原文のまま

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