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子育ての中にはいろいろな発見があります。親として、何かを感じ、経験し、学んだこと…。それは自分にとっても周囲の人にとっても大切な宝。その発見の感激を毎回手記でお届けします。

「こどもだってがんばっている!」Episode21

子育て web限定
ペンネーム
ななつぼし
年齢
30代
家族構成
夫、長男(10歳)、次男(7歳)、三男(2歳)

長男が4年生の時のことです。
学校で行われた6月の個人面談の時、長男は忘れ物がダントツトップだと先生から言われました。
授業参観に行ってみると、整理整頓された他の児童のロッカーに囲まれる中、
彼のロッカーだけがプリントでパンパンの状態になっていました。
長男は「プリントの処理のしかたが分からないから」と言います。
私は4年生にもなって先生の方針や、クラスの在り方が理解できていないことを叱りました。

夏休みに入り、一学期には忘れ物があったことや整理整頓ができていなかったことなどを注意しました。
「もっと頑張れ」と言えば言うほど長男の反発はひどくなり、
けんかばかりしていました。
しかし、これでは何も解決しないと思い、冷静に彼の気持ちを聞きました。
すると長男が「僕も頑張ってるんだ」と言ったのです。
この一言が心に刺さりました。長男の気持ちを分かろうとせず、
一方的に責め立てていた自分を反省しましたそうだ。
〈頑張っていないはずはないんだ……〉。

登校し、授業を受け、友人と遊ぶのが当たり前のように思っていましたが、
一つ一つが本人の頑張りによって成り立っていたはず。
それなのに彼を否定ばかりしてきた私は、今回気付けたことの感謝と、
申し訳ない気持ちとで自然と涙が出てきました。

夫の転勤が頻繁にあるため、長男は1年生から4年生まで、
毎年転校を余儀なくされました。
私も、あらためて学校ごとに校則が細かく違うことを知りました。
どんな環境でも前向きに取り組んでいる子どもに甘え、
親の私が子どもの気持ちを知る努力を怠ってきたことを反省しました。
これからも、子どもたちが安心して暮らせるよう、
子育てに取り組んでいきたいと思います。

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物心両面(ぶっしんりょうめん)

豊かな自己表現を目指し、物は生かして役立てましょう。