暮らしを彩る出版社
コラム
夫婦がいつまでも明るく楽しく暮らすための秘訣は何でしょう。妻が、夫が相手を思いやり、共感し、認め合い、励まし合う…… 何でも分かっているつもりでいても、新しい発見がきっとそこにあります。日々の暮らしの中で感じたこと、気付いたことなどを手記でお届けします。
「小さな心づかい」Episode15
夫婦 web限定
- ペンネーム
- melissa
- 年齢
- 30代
- 家族構成
- 夫、長女(6歳)、次女(4歳)、三女(1歳)
ある日の午後、夫が外での仕事を終えて帰宅した時のことです。
春の初めでしたが、気温の高い日でした。
夫は帰宅するなり「お茶をください」と言いました。
私は食事の支度で忙しかったこともあり、
ポットに入れてあったほうじ茶を湯呑に注いで夫に出しました。
すると、夫は「え……。ほうじ茶なら自分で入れるし……」
と残念そうな顔をしました。
私は慌ててほうじ茶を引き、冷たいレモンティーを作って夫に出しました。
暑い中、外で仕事をし、疲れて帰って喉が渇いている夫は、
冷たくて甘い飲み物が欲しかったはずです。
忙しいからと手早くほうじ茶を出してしまったことで、
後から出したレモンティーに対する喜びは半減したことでしょう。
結婚したばかりの頃、職場の先輩男性が
「男はいくつになっても、家では甘えたいものなんだ」
と言っていたことを思い出しました。
外で仕事を頑張り、戦っている夫。
家に帰ったら、自分の苦労を理解し、
受け入れてもらいたいのだと思います。
結婚して8年、子どもの世話や家事の他にも
しなければいけないことがたくさんありますが、
夫が居心地のいい家であるよう、努力していきたいと思います。
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