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プロとアマチュアの違いは何か…。 自分の仕事に誇りを持ち、より充実した生活を送るためのヒントが満載。きっと誰もが今からでも変われます!本当の「自分」を発見し、マンネリズムから脱出しよう。 1982年(昭和57年)から1984年(昭和59年)までに連載された、芸術生活社発行『自己表現』の「プロフェッショナル研究」を原文のままお届けします。

「周囲に好まれる個性とは」プロフェッショナル研究 Chapter17-3

ビジネス
17-3

誠意をもち、熱心に物事にぶつかっていると、自然にその人の個性がにじみ出てくるもの。
意識して個性を出そうと思う必要はないのだ。

とにかく人間、自分の持ち味がでるようになるには、
とりあえず一生懸命でなきゃだめだ。
何か変わったことをやって目立ってみても、
そいつは持ち味とは言わないんだ。
うるさい先生をぶんなぐって教室のヒーローになってみても、
勉強ができなければ結局はおちこぼれになる。
それでも学生なら、社会に出てからなら負けない、
と言い訳もできるだろうが、社会人になったら、
髪型や服装なんかでいくら目立っても、
仕事ができなければ「あいつはあかん」と切り捨てられるだけなんだ。
好みや思いつきより誠実さ、熱心さのほうが自分の持ち味を出すことになる。

マクドナルドで働く人は、あまり行かないから知らないけど、
たしか同じような服を着て、同じような帽子をかぶり、
店へ入ったときの対応の言葉や態度も、
大体同じようなものだったと思う。
あんなものを管理体制というのだろうが、
もしもこれが何か他の団体だったら、
没個性的なやりかただといって、
新聞記者諸氏のからかいの材料になることだろう。
みんなと同じなんかいやだ、というわけで自分ひとりだけ、
帽子に羽飾りを付けたり、客にドイツ語で話しかけたりしてみても、
売り上げの成績が上がらなければ馬鹿にされるだけである。
つまりそれがプロの世界なのだ。

プロには個性が要求される。
だがそれは、他の人と同じ制約の中で、
同じことをやりながら表さなければ個性とは言えない。
PLの書物や短歌の中には、
個性と書いて“まこと”と読ませるものがある。
この読み方が国語学的に正しいかどうかは別として、
教えの上から言うなら、まさにこの通りなのである。
個性とは、その人だけに与えられた特性であり、人間味である。
それは誠意をもち、熱心に何かをすると、
ひとつの味わいとして出てくるもの、
つまり、人が“まこと”になったとき現れるものである。
だから個性はまことなのである。

個性的な顔というのは、
ちょっとかわった顔つきのことを言うように、
現代で個性というのは人とは違うものというように解されているが、
PLで言う個性は、本来まことなのであるから、
意識的に個性を出そうとするようなことは必要なく、
熱心に誠意をもってやっていれば出てくるのである。
一般に、個性が強いと言われる人は、
周囲に好かれることは少ない。

そういうのは個性ではなく、単なる自己主張にすぎない。
プロは個性が要求されるが、
それは周囲に好まれる個性、
まことの個性でなければならない。
持ち味のコンテストで優勝したパートタイマーは、
自らの個性を大いに発揮したが同じ店の店員たちに
嫌われる存在であったとは思えない。

人と違ったことをするのが個性を表すことになるのではない。
人と同じことをして、人よりも良い味を出す。
これが真のプロフェッショナルであり、
人間表現というものなのである。

月刊『自己表現』1983年11月号から原文のまま

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