暮らしを彩る出版社
コラム
子育ての中にはいろいろな発見があります。親として、何かを感じ、経験し、学んだこと…。それは自分にとっても周囲の人にとっても大切な宝。その発見の感激を毎回手記でお届けします。
「自分の思いと こどもの思い」Episode27
子育て web限定
- ペンネーム
- Betty
- 年齢
- 40代
- 家族構成
- 夫、長女(17歳)、次女(13歳)、長男(11歳)
数年前の話ですが、娘と洋服店に行ったある日のこと、
私が洋服を選んでいる間、娘はオモチャが置いてあるところで遊んでいました。
帰り際に、娘が「オモチャを買ってもいい?」と聞いてきたので、
私は「じゃあ一つだけだよ」と答え、買いたい物を決めるのを待っていました。
ところが、選ぼうとするオモチャは家にもあるようなものばかりなのです。
見かねて「同じようなオモチャなら家にもあるのだから、他のものにしたらどう?」とか、
「小さいオモチャはすぐに無くすんだから、やめてね」と、
横から言ってしまったので、ますます決まりません。
車で待っていた夫が、とうとう店に入って来て
「まだ決まらないの? 子どもの欲しいものを買わせてあげればいいじゃないか」と言いました。
その言葉を聞いた娘は、すぐにとても小さなオモチャを選びました。
私は、自分の都合を優先していたこと、
「好きなものを選んでいいよ」と言ったにも関わらず、
子どもの気持ちを優先していなかったことを反省しました。