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子育ての中にはいろいろな発見があります。親として、何かを感じ、経験し、学んだこと…。それは自分にとっても周囲の人にとっても大切な宝。その発見の感激を毎回手記でお届けします。

「友達の声援のおかげで」Episode25

子育て web限定
くろねこみやま
ペンネーム
くろねこみやま
年齢
30代
家族構成
夫、長男(7歳)
43

前から行ってみたかった職業体験施設でのこと。
私たち親子は初めての参加でしたので、
経験者の友達がいろいろなパビリオンを効率よく体験できるよう
作戦を練ってくれました。

まず向かったのは「クライミングビルディング」で、
クライミングを学び、ビルメンテナンスの仕事にいかすというものでした。
それをやりたかった友達とは違い、
息子はよく分からないまま「やるやる!」と勢いで言ってはみたものの、
実際会場を目の前にすると、
徐々に不安が募っていく様子でした。

私たち保護者は少し離れたところから見学していました。
いよいよ息子の番になり、命綱を腰につけ、スタートしました。
低いところは難なくこなしますが、徐々に高くなるにつれ、
「怖い、怖い」と口に出してはこちらを見て助けを求めてきます。
息子を落ち着かせようと、スタッフが声を掛けてくれて、
手や足を置く場所を誘導してくれますが、
今にも泣き出しそうになるのを必死にこらえながらも、
恐怖を感じている息子の顔を見ていると、
〈今すぐ降ろしてもらおうか……〉。
そんな気持ちになっていました。

そんな時、先に終わったお友達が大きな声で
「頑張れ! 〇〇君ならできる! あと少し! 頑張れ!」
と応援してくれたのです。

私は〈無理に続けさせなくてもいい〉
〈遅いと次の人やスタッフに迷惑がかかる〉など、
そんな思いから途中でやめさせようとしたことが恥ずかしくなりました。
友達と一緒に応援しましたが、
息子は〈途中でやめる訳にはいかない〉と悟ったのか、
時間はかかりながらも、何とか最上部のボタンをタッチし、
ゴールしました。
地上に戻った息子は、私のもとに来ると、
我慢していた涙をポロリとこぼしました。

「できたやん! かっこよかったで」というお友達からの言葉に、
最後まで諦めずにゴールした息子は、
最高の達成感を味わうことができたようです。

子育てをしていると、子どもの意思を尊重したいという気持ちから、
無理なことはさせたくないのですが、それがいつしか、
頑張ったり努力したりすることまで抑止させてしまい、
何より達成感を味わう機会までも奪ってしまうことになっていたのだと
反省しました。

息子はこの日のことを振り返るたび、
「怖かったけど最後までできた!」とうれしそうに話してくれます。
達成感は自信にもつながるということを、
とても分かりやすく教えられた一日でした。

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