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プロとアマチュアの違いは何か…。 自分の仕事に誇りを持ち、より充実した生活を送るためのヒントが満載。きっと誰もが今からでも変われます!本当の「自分」を発見し、マンネリズムから脱出しよう。 1982年(昭和57年)から1984年(昭和59年)までに連載された、芸術生活社発行『自己表現』の「プロフェッショナル研究」を原文のままお届けします。
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「挫折は青春につきものだ」プロフェッショナル研究 Chapter19-3

ビジネス
19-3

そのときだけの精いっぱいはやさしい。
むずかしいのは日ごろのたゆまぬ鍛練であり、それができてはじめて真の実力が身につくのだ。

よく、外交販売が嫌いだという人があるが、
あれは大体、はじめてやるときから逃げ腰で、そして失敗し、
それでまたもっと逃げ腰になり、
何度やってもうまく行かなくなった人である。
うまく行きさえすれば、あれほど面白いものはないのである。
努力とか精いっぱいとか言ったが、
それは一時的な激情であっては、
いくら熱烈でも精いっぱいではない。

世の多くの社会改革運動家が挫折してから立ち上がれないのは、
何か事を起こすに当たって、調査・準備・計画などがずさんで、
誠を尽くさないまま始めてしまい、
挫折して立ち直るファイトさえなくなるからである。
そのときだけなら精いっぱいもやさしいのである。

郎平だって、練習を怠けてばかりいて、
試合のときだけ一生懸命になるなら楽だったはずだ。
しかし、そんなようだったら、あんな涙はこぼさない。

九州場所で千代富士は初日に黒星だったが
二日目からは別人のように安定した取り口を見せ見事に優勝した。
あれは稽古が充分だからで、ろくに稽古もせず、
本場所での取組みだけ精いっぱいやっているのだったら、
初日の黒星でガタガタとくずれてしまう。
鍛えてある心は挫折さえも次なる飛躍のバネにする。
あのへんが、ひとつ負けるとタドン屋を開業する朝潮と違うところ。
横綱になる人と大関どまり、関脇どまりとの違いなのであって、
先代朝潮の大ファンで、朝潮という名前に愛着のある私としては口惜しい限りである。

外交販売にしても、昔から「販売は断られたときから始まる」と言って、
断られたというひとつの挫折を次なる飛躍へのバネにせよと教えている。
これがバネになるためには、訪問販売に出る前の努力、
すなわち、商品知識の勉強やライバル商品の調査、
訪問先の状況や趣味や人柄などについての研究、
人に接する態度の研修などをよく積んでおかねばならない。
販売は断られたときに始まると思えるのは
そういう努力を一生懸命にやった人であって、
訪問先で一生懸命になるだけなら、誰だってできる。

山口瞳氏の『血涙十番勝負』の中に
「プロは一回は敗けてくれるかもしれぬ、
だが彼らは二度は敗けてくれぬ、プロは連敗を嫌うのである」
という一節がある。

プロフェッショナルとは、同じへまを二度やらぬ人、
へまの中から、新しいものを見い出す人である。

昔、西欧では、医師と弁護士と聖職者の三業種は
プロフェッション(専問的職業)と呼ばれた。
それはプロフェス、つまり宣言することから出ている。
職業の結社が一般社会に対して
「所属メンバーの質を保証する」というのがプロフェスだという。

つまりプロフェッショナルとは、
仕事仲間から認めてもらえる人でもある。
同じ間違いを何度も起こし、
ミスをしたら落ちこむ人では仕事仲間の信頼など得るべくもない。
かつてこの講座で私は「プロフェッショナルとは知らぬ人が
『まさかそんなことまで』とあきれるような努力をする人のことである」
と述べたことがある。
そういう努力があってこそ、
挫折でさえも次なる飛躍のバネにする、
真のプロフェショナル精神が生まれ育つのである。

 

月刊『自己表現』1984年1月号から原文のまま

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