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子育ての中にはいろいろな発見があります。親として、何かを感じ、経験し、学んだこと…。それは自分にとっても周囲の人にとっても大切な宝。その発見の感激を毎回手記でお届けします。

「親だからって自分の都合を押し付けない」Episode29

子育て web限定
ペンネーム
Betty
年齢
40代
家族構成
夫、長女(17歳)、次女(13歳)、長男(11歳)

昨年12月中旬に、ケガをしてしまいました。
そのため、左手首の負傷で、
左手で物を持ったり、食器を洗ったりすることができません。
冬休みに入り、寮生活をしている娘2人も帰ってきたので、
家の手伝いをお願いしていました。

大晦日の出来事です。夕食後の食器洗いを
「用事が終わった時にするから」と言いながら、
なかなか片付けてくれない娘に対して、
〈早く片付けてくれないかな?〉と不満に思ってしまったのです。
放っておくとどんどん時間がたつので、
その日は手が痛いながらも私が食器を洗いました。

好きな番組が立て続けに放送されていて、
娘はテレビの前からずっと離れません。
気付けば日付をまたいでいました。
しばらくして、娘に、
「洗濯物があるから畳むのを手伝ってよ」とお願いしたところ、
「えっ? なんでしないといけないの? お母さんがすればいいじゃん」
と心ない言葉が返ってきたのです。

その時、私の怒りが頂点に達し、
「夕食の時からずーっとそこに座ったままで、何も手伝ってくれないじゃないの!
お母さんは手が痛いのよ。少しくらいは手伝いなさいよ」
と、娘を叱りつけていました。

冬休みの間、長女は私の代わりに食器洗いやお風呂掃除、
その他たくさんのことを手伝ってくれていたのに、
その一瞬の出来事で、自分の手の痛みで思うようにならないことを
子どもにあたってしまったのです。

娘には
「いっぱいお手伝いしてくれているのに、叱ってしまってごめんね」
と謝りました。

私は、子どもの都合も聞かず、
自分の都合を中心に考えていたのです。
親から見たらどんなにつまらないと思う用事でも、
子どもにとっては大切なことなのかもしれません。
そういう気持ちを無視してしまっていたんだなぁと反省しました。

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