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プロとアマチュアの違いは何か…。 自分の仕事に誇りを持ち、より充実した生活を送るためのヒントが満載。きっと誰もが今からでも変われます!本当の「自分」を発見し、マンネリズムから脱出しよう。 1982年(昭和57年)から1984年(昭和59年)までに連載された、芸術生活社発行『自己表現』の「プロフェッショナル研究」を原文のままお届けします。

「腕が違うのはなぜか」プロフェッショナル研究 Chapter21-1

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21-1

一途に没入できるほど好きになれば障害も吹き飛ぶ

PL学園高校に在学している次男坊が、
冬休みだというので帰省してきた。
のんきな奴で、毎日遊び暮らしていた。
長男は三年生で「共通一次まであと何日」とか言って、
どこかへ泊まりこんで一日十数時間の勉強をしているというのに
「僕はまだ二年だから」と言って涼しい顔である。

そんな次男坊の姿を見ながら事務所へ出てみると、
同じPL学園高校の生徒さんが勤務している。
定時制の諸君で、この人たちは正月も帰省せずにがんばっているのだ。
「この人たちの親御さんたちは、元気な顔を見たいだろうな」と思ったので、
とりあえず、一月に私が行くところの出身者の顔をビデオにとって、
そのテープを持って行くことにした。

その撮影をしたときのことである。
「〇〇教会の皆さん、あけましておめでとうございます。
××××の〇男△△△△です」とあいさつし、
そのあと、何か自由にしゃべり、
最後は「元気でいますから安心してください」と締めくくること。

こんなふうに教えてカメラの前に立たせたのだが、
なかなかうまくいかない。自分の出身教会の名前を言い間違えるやら、
〇〇の長女、と言うべきところを長男と言ってしまうやら、
そういう他の人の間違いを見てすっかりあわててしまって
「君の番だよ」と言ってもなかなかカメラの前へ行きたがらぬやらで、
てんやわんやだった。

こういうことは個人的な資質の問題もあるだろうが、
それよりも大きいのは習練というか、慣れの問題であろう。
我々が日常視聴するテレビの番組に、司会者として出演する人の中には、
高校生とそれほど年齢の変わらぬような若い人もいる。

しかし、そういう人は、あのときの高校生のようにあわてたり、
間違えたりすることはほとんどなく、平然として、
時には愛敬たっぷりにカメラに向かって話しかけている。

もちろんそれはあの人たちが、そういうことを苦にしない性格に
生まれついているからでもあろうが、それよりも影響が大きいのは、
そこへ至るまでの彼ら彼女らの訓練である。
プロフェッショナルというのは生まれるのではなく、
鍛えてつくり上げられるのだ。

つづく

月刊『自己表現』1984年3月号から原文のまま

 

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