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プロとアマチュアの違いは何か…。 自分の仕事に誇りを持ち、より充実した生活を送るためのヒントが満載。きっと誰もが今からでも変われます!本当の「自分」を発見し、マンネリズムから脱出しよう。 1982年(昭和57年)から1984年(昭和59年)までに連載された、芸術生活社発行『自己表現』の「プロフェッショナル研究」を原文のままお届けします。

「血と汗と涙を流せ」プロフェッショナル研究 Chapter22-3

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自分の仕事上の能力を磨くためには、仕事を離れても常に向上心を持ち続けることだ。
単に給料分働いているというだけでは、決して一人前のプロにはなれない。

次に社会人になって戸惑うことは、
人間関係がなかなか変わらない、ということである。
例えば中学や高校なら、毎年クラス編成替えがあるし、
たとえそんなものはなくても三年たてば卒業してしまうから、
いやな人間はさわらずにいれば時が経過して離れることもできる。

だが、社会人として生きるようになると、
自分の周囲の人間がときとして一生不変になる。
だから、自分の好みの人とだけうまくやっていれば
良いというわけにいかない。
学生の間は成績が良くて優秀と目されていた人が、
社会人になってぱっとしないことがあるのは、
人間関係の調整に失敗したためであることが多い。

学生ならテストで良い点をとれば、他のことは問題にならないが、
実社会では、頭脳や技術より、人間関係の調整能力、
とくに自分の考え通りに他の人に動いてもらえる能力が
その人の実力ということになる。

看護婦さんだって、国家試験の成績の良い人より、
入院患者さんたちに病院の規則を守らせる力のある人のほうが
役に立つということになるし、忙しがって動こうとしない医師を治療に
引っぱり出す能力のある人が有能な看護婦ということになる。

つまり、社会人としての能力は全人格的なものなのだ。
だから、仕事をする時間が終わったら、あとは私の自由時間とばかり、
自分の好きなことをやる、という態度では働き手として
進歩することにはならない。

この連載の第一回に、故水原茂氏の「畳の上の野球」という言葉を引用し、
グラウンドの上で努力するのはプロ野球選手なら当然のこと、
問題はその選手が畳の上で、
つまりグラウンドを離れて部屋にひっこんだあと、
野球のことを考えているか、どういう意識を持って暮らしているかにある。
ビジネスについても同様で、仕事をする時間以外にどう働いているか、
どういう意識で暮らしているかが問われると述べたが、これである。

例えば自分がやってうまくいかなかったことを、
ある先輩がやるとうまくいくとする。
いったい自分のやりかたとどこが違うのか、
探求する心を持ち、そのやりかたを盗みとろうと思う人が、
いつの日にかその人同様あるいはその人以上にやれる人になる。
これは仕事に対する意識の問題である。
単に給料分働いていれば良い、という態度でいるのでは、
少なくとも現在以上の人間にはなれない。
そして、それではプロフェッショナルとして一人前ではないのである。
プロの仕事場は学校ではない。
だれも教えてはくれないのである。
私がディレクター助手のときチーフが「お前がおれと同じように仕事が
できるようになったら、会社は給料の安いお前を使って、
おれをクビにする。
そんなお前にどうしておれが教えなきゃならんのだ」と言った。
が、プロフェッショナルの仕事場ははっきり言ってそういうところなのだ。

なぜあの人が言ったら患者さんがおとなしく寝るのか、
なぜあの人が呼びに行ったら先生がすぐ出てくるのか、
なぜあの人が主催する会議には部長が出席してくれるのか、
あの人と自分との差はどういう点か、こういう意識のない人は、
いつまでも責任ある仕事はさせてもらえない。

プロフェショナルには生まれつきそうだといえる人はいない。
何も知らぬところから自分を進歩させてそうなった人ばかりである。
そしてそれは、言葉で教えてもらえるような簡単なことではない。
血も汗も涙も流し、知恵をしぼって到達したところなのである。
今春、学窓を巣立ち、プロフェッショナルの道を進み始めた人たちよ。
一日も早く、プロと呼ばれるにふさわしい技量を身につけてほしい。
そして人に信じられる働き手に育ってほしい。
そのために我われPL信仰者には祖遂断というものがあり、
自らを磨く教えがあるのであるから。

 

月刊『自己表現』1984年4月号から原文のまま

〈完〉

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