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乳幼児編その6「うちの子が一番!の思いで」

親子コミュニケーション

 いつのころからか、「公園デビュー」という言葉が生まれ、近所の公園に我が子を連れて行くママの緊張や期待、ドキドキ感を扱う雑誌が出てきました。

 その時に、何を着せるとかママの服装までアドバイスしてくれていたり。それは、単なるファッション雑誌と同じように眺めればいい話ですが、実際、公園に行って、同年代の子供を見ると〈あれ~、うちの子は……〉と、ついつい比較して見てしまいがちです。

 特に、まだハイハイしてる子とトコトコ走って「ママ~」と言う子が同級生⁉︎と思うと、初めての子供だと、心配な気持ちも出てきます。

 〈幼稚園に行ったら、小学校に上がったら、差が付くのかも……。比べてはいけない〉と頭では分かっていても、気になってしまうのが母親です。

 では、もし、こう言われたらどうでしょう。「〇〇君のママが良かった」「△△ちゃんのママは、こんなおやつ作ってくれるんだって。いいなぁ」。

 自分に置き換えてみたら、比べられることがいやな気持ちになることだと分かるでしょう。

 よその子を見て〈こんなことができる〉と比べて焦ったり、羨ましく思ったりする気持ちは、意味がないだけでなく、目の前の我が子を、そのまま受け入れていないことになります。

 ペットショップで買ってきた子犬を、もう1匹の隣のゲージの犬が良かったかな~、という感覚に近いということ。

 どんな子を見ても、自分の子より、できることが早くても多くても〈こんな子もいるんだなぁ、どの子もすごいな~、かわいいな~、でもうちの子が、私には一番!〉そんな思い方でいいのです。

 今のうちから心して〈他の子と、もちろんきょうだい間で比べてはいけない〉と思っておきましょう。

 〝まだ小さいから、親が比べてるなんて分からない〟 ことはないのです。

『芸生新聞』2017年9月4日付号掲載

臨床心理士の考える子育てのヒント

1998年から中学校のスクールカウンセラーを始め、現在、兵庫県内の小・中・高で生徒、教師、親の相談を受けている。こころの悩み相談「コミュニケーションズサポート」代表。PL学園高等学校卒業。

川嵜由起美(かわさきゆきみ)臨床心理士・公認心理師

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