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思春期編その9「親の思うとおりに子は育たない」

親子コミュニケーション

 小学生の間は、強く言えば言うことを聞いてくれやすいのですが、中学生になった頃から、「勉強しなさい」「お風呂に入りなさい」などと言っても、空返事したり、逆に怒ったりして、次第に親の思うとおりにはいかなくなってきます。

 「できない」「やらない」と言われると、ついイライラしてしまうことがあるでしょう。反抗期で「やらない」と言うだけでなく、能力的に勉強がよく分からなくてやらないとか、やればできるはずなのに面倒くさがってやらない、となると腹が立ってきます。
 特に母親は、子供と一心同体の時期を経てきているだけに、その根底に、子供が「はい」と、すぐに返事をして言うことを聞いてくれた小学生の頃と比べる気持ちや、〈自分が幼い頃は、親から言われたことをきちんとしていたのに〉〈私の子供なのに、なぜしないの?! できないの?!〉〈自分の子供だから、できるはず! できて当然だ〉といった思いがあるのです。

 親と子は、別々の人格を持つ一人の人間です。子供が親の思うとおりの人生を歩むことは少ないのです。わが子供であっても、自分が幼い頃やってきたように、できてきたようには育っていかないことを、親は分かっておきましょう。

『芸生新聞』2022年7月4日付掲載

臨床心理士の考える子育てのヒント

1998年から中学校のスクールカウンセラーを始め、現在、兵庫県内の小・中・高で生徒、教師、親の相談を受けている。こころの悩み相談「コミュニケーションズサポート」代表。PL学園高等学校卒業。

川嵜由起美(かわさきゆきみ)臨床心理士・公認心理師

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言葉に出したことは、心を込めて丁寧に実行しましょう。