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思春期編その18「自分の〝我〟に縛られない子育てを」

親子コミュニケーション

 平成が終わり、新しい年号「令和」になってはや5年、更に昭和は遠くなったように感じます。ですが今でもたまに、昭和の感覚が残る中で育てられたお父さんお母さんがいらっしゃいます。

 ちゃぶ台返しというと、お笑いやパロディーの世界の話に聞こえますが、そこまではしなくても、「自分はたたかれて育ってきたから」「痛い思いをしないと子供は分からない」「親に何もしてもらわなかったから、同じようにしてるだけ」など、経験からくる自信に基づいて子供に接しているようなタイプの人がおられます。

 明治時代の子育てと昭和時代の子育てが違うように、自分が育てられてきたやり方が、今の時代に即しているとは限りませんし、人本来の在り方に即しているとも限りません。

 前に、子供の言うことを何でも聞いてあげられる、なぁなぁの友達のような関係、〝友達親子〟がいいわけではないと書きました。逆に、〈親に話しても、絶対に分かってくれない!〉と強く子供に思わせる親子関係もどうでしょう。

 程よい在り方は難しいのですが、自分の〝我〟に縛られず、〝子供が〟育つ、成長することを考えるのが大切です。自分がされて育ってきたのと同じようにすることが、わが子の成長につながるかどうかを振り返ってみるということです。

 独り善がりの頑固さは、育んでいこうとする「親力」とは違います。

『芸生新聞』2023年4月3日付掲載

臨床心理士の考える子育てのヒント

1998年から中学校のスクールカウンセラーを始め、現在、兵庫県内の小・中・高で生徒、教師、親の相談を受けている。こころの悩み相談「コミュニケーションズサポート」代表。PL学園高等学校卒業。

川嵜由起美(かわさきゆきみ)臨床心理士・公認心理師

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